洋白アーマーリング製作

基本真鍮ばっかりいじってる私ではありますが、デザフェスの少し前から洋白に興味が湧いてまして。

試しにやってみるか、と手持ちの端材で遊んでみたわけです。
まぁこれは動くは動くんですが個人的ジャッジでないわ、ということで自分用としてデザフェス中割とずっと弄り倒してたんですね。

作った時に可動部が固くなる原因はいくつかあって、ピンの締め過ぎなんかもあるんですが大部分はパーツ同士の干渉です。

このタイプのフレームを板から作る場合、一旦折り曲げてからアールに整形するという都合上、折りしろ部分だけ横に広い型を作る必要があります。
既に直近で同系統の順被せ式(と私が呼んでるだけで要はVivian式です)の中折り無地フレームを作っていたんですが、どうもちゃんと確認せず使った板の厚みが0.2mm程度違ったらしく、1mm前提で作った型が合致せずパーツ同士の軋轢が生じて動きがダメな感じだったようです(型時点でそういうレベルの調整を強いられるものであるとも言える)

何より長さがあかんなと…この会場にするなら全体的にもっと短くしないといけなかった。

そしてデザフェス後に自分が常用している真鍮板と同じ厚みの洋白板を入手して再チャレンジしました。

この時点で洋白についてわかっていることは、
・硬い(研磨的な意味で)
・固い(なました後の曲げやすさ的な意味で)
・重い
・融点は真鍮より高い
・言うて銅合金なのでエッチングと黒染めは可能
くらいだったので、まぁ多少大変だろうが同じ程度のことは出来るだろうと。

ちょうどデザフェス中に4連フレームのラインナップが少ないなぁと思ってたので、折角だし豪華に4連型でスタート。
平角棒とか当然ないのでリングも板から切り出しです。

固さのせいでCリング1本作るのに2回バーナー入れないといけないのは流石に想定してなかった…まあまあやりにくい所はありますがやることはいつもと同じです。

一応扱い慣れてない素材ということでいつも以上に気を遣って丁寧に組み立て。
組み立て中の微調整、とくにピンをかしめてからの動作改善に関する調整を割と念入りにやって完成。

地金の色が色なのでいつもと全く雰囲気は違いますが、こと「鎧」っぽいという点についてはこっちの方が強いかなと思います。

まぁ結論として加工の難易度だったり何より地金素材の種類と入手しやすさの点、あと単純な好みで真鍮が今後もメインであろう事は変わらないとは思いますが、素材として選択肢にあっても全然アリだということはわかりました。

まぁ真鍮が好きな人が洋白はどうなのかとか、そもそもアーマーリングそれ自体シルバーがメインだから色的にどっちが合ってるとかいろいろあるとは思いますけどね。

これはこれで悪くないむしろアリ、今後も作りたいものによっては全然使っていける素材だと私は思います。

もっと入手しやすかったらねえ…個人的なネックはホントそこに尽きる。

Vanity Sorcery

真鍮とレザーを主に使用し、独自のファンタジー・アイテムを作っています。

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