石拾いにはまった結果…
ここ何ヶ月か、一時収まっていた石拾い熱が再燃して近隣のいろいろな川に行ってみています。
一応目的は真鍮一色の自分の作品に石を使いたい、出来れば自分で石を加工したいというところなんですが…気が付けば地質学的な部分に足を踏み入れてすっかり沼にはまっているのが現状です。
近場の岩石で目立つのは火成岩、三波川帯由来の変成岩、チャートなどの堆積岩と結構様々です。
基本的に山には行かず川メインで攻めてるのでわかりやすい宝石系は未発見、石英グループも変成岩由来の石英があるくらいで玉髄や瑪瑙、ジャスパーなどはなし。
そんな中で入手を目論んでいたのが蛇紋岩、軟玉あたりの緑系の石です。
本を数冊読んで勉強しつつ地質図の使い方もなんとなくわかるようになって、ようやく蛇紋岩を入手したというのが最近の話です。
蛇紋岩は文字通り蛇の表皮のような模様が特徴の石で、マントル由来のかんらん岩が水と反応して生成される変成岩、ないしは火成岩(超塩基性岩)だそうです。
詳しい事はわかんないですが生成過程でマグネタイトを含むようでこう見えて磁石に反応するのでそれも見分け方のひとつのポイントかもしれないです。
そして早速作品に加工したのがこちらになります。
なお蛇紋岩だと思って拾ってきたけど違った石というのもあって、これらは玄武岩やはんれい岩といった火成岩が変成した緑色岩ではないか、と博物館の方に教えて頂きました。
乾いた状態
水に濡れた状態
磁石に反応しないので違うとしてじゃあ何だろうとなって博物館に質問してみた訳です。
上の石は他より緑色が鮮やかなのでワンチャン軟玉だったらいいなと思ってましたが違うようで残念、ただ鉱物的には近しいものであるはずだし博物館の方もその辺りで拾えると仰っていたので見つかる可能性はゼロではないと思います。
まぁそれは今後探すとして。
なお蛇紋岩はアスベストを含むので、保管や加工品として問題はないかという事も学芸員さんに尋ねてみたところ、空気中に舞うようなレベルの石綿でもなければ普通に飾っておいて問題はないが、加工する側は粉塵に気を付けるべき(マスク、湿式研磨は必須)との事でした。
何なら暗色系の大理石としても使われていますからね。
緑色岩も同様にアクチノライトがアスベスト認定されているので、石としての扱いは同等と見て良いと思います。
ちなみに緑色岩も磨いてみましたが、剥離性が蛇紋岩より高いのか細かいクラックが目立つのでなかなか難易度が高そうです。
とりあえず蛇紋岩については何とか使えそうな事がわかったので、マテリアルとして活用してみようと思っています。
そんな大それた石材加工の設備もないですので、ある程度の大きさに割った上で余分な所をカットして使っていこうと思っています。
なお蛇紋岩のパワーストーンとしての効果は魔除けや旅のお守り、再生や精神の安定などだそうです。
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